道化師のソネット。
[誰かに笑っていて欲しい]
ふとそんな事を思うようになったのは いつだろう、そう考えました。 たぶん周りの顔を伺っていた子供の頃からでしょう。性分なのだと思います。
大して自分に得があるわけでもない。 大してとても大切なことを伝えるわけでもない。大して人の心すら動かすことも無いそれに、時折なにをしているんだろうと思ってしまいます。
悔やむ人に言葉を投げて 鬱ぐ人にバカをして見せて。
それが無駄に終わったり [為に]という行為が結果足枷になったりもあるのでしょうけど今の僕が1番、僕らしいのだと感じています。
道化師。
笑顔を振りまいているその瞳に 涙のペイントが青く輝いても きっと誰かが笑ってくれたなら…。
そんな感情に浸って馬鹿だなあ、と歩きながら夜空を見上げるとなんだかぼやけて映りました。
人間、そんな時間も大切なものですね。