少し蒸し暑い午後になんとなく外を歩いていました。
いつもの景色。
いつもの場所。
建物を背に陽が差していて。
行き交う人は笑ったり、少し疲れた顔をしていたり。
それらをぼんやり眺めながら歩いていると
不思議と生きているんだな、と妙な実感をしました。
ひとりで悩みを抱えていても時間は進む。
街行く人たちもまたひとりひとり悩みがあったり幸せがあったり。そうして心臓を動かしている。
変に干渉する事なく、そんな人々を包むように街も動く。
当たり前のそんな事。
だけど自分の殻に閉じこもってしまえば
そんな景色もまた、感じる事はないのかもしれませんね。